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2021年03月27日

「 エール 」

ある夜、ふと思った。

何か必死に努力した事があったかなぁ?人生に一度くらいがむしゃらに頑張ってみるのもいいんじゃないかな?

そういえば、学生の頃の受験も推薦だけで、胃が痛むほど苦労した事がなかったなぁ…

う~ん、何かにチャレンジしてみたい…

そうだ!英検を取ろう!

思い立ったその翌日に、早速1級から3級までの過去問題集計6冊を購入。

部屋の勉強机の前に、「英検1級合格」の貼り紙をして、意気揚々と机に向かった。

「よーし、頑張るぞーっ1時間で30ページ進めるぞ!」と、はりきった。

が………。甘かった。

高校生の時に、英語研究クラブに所属していたものの真面目に活動した覚えがない。

「えっ?こんなの習った?」「この読み方であっているのかなぁ?」

問題につまずいては、辞書や教科書を引っ張りだしてきて調べる事を繰り返した。

「あの時、もっと勉強しておけば良かったなぁ…。」

こんな後悔から始まった資格取得への道のり。

勉強嫌いだった私は、少しでも楽をして自然に覚えられるようにと、家中のあらゆる物に英語を書いた。

「chopstick」と書かれたお箸や「nail clipper」と書かれたつめ切りは、今も残っている。

部屋、階段、トイレには、天井から床までの長さの垂れ幕を一面に貼り、苦手な熟語をびっしり書いた。

手の平にも単語を書いて、暇さえあればそれを見ていた。

最も苦労したのは、長文のリスニング。

早い会話のスピードに慣れる為、CDを倍速に設定し、運転中や食事中、さらには入浴中にも英語を聞いていた。

眠る時には、耳にイヤホンをしながら単語を聞き、

思い出せないものがあると夜中に何度も起きては辞書をひいて意味を調べた。

寝不足が続きぐったりの毎日だったが、途中でやめようとは思わなかった。

今思えば、大量の問題集をムダにするのは勿体ないと、

引き返せない程自分を追い込んだ事が功を奏したと思う。

さて、この時期になり高校や大学受験の話題を耳にするようになってきました。

そして、英検Jr.と実用英検も、もうすぐです!

受験する生徒達も最後の追い込みに力を入れています。

この時期が来ると、以前英検の試験官を行っていた頃のことを思い出します。

試験会場に来る子供達は、初めてのテストを前にガチガチに固まり、

あまりの緊張から気持ち悪くなってしまう子もいました。

テストが始まる寸前まで手を胸の前で組み、真剣に祈っている姿を見て

心の底から『 頑張れ 』と、私はエールを送っていました。

面接ではその緊張もピークに達し、受験生は声が震えていた。

何度も何度も答案用紙を見直し、やっとの思いで試験が終わった後の

安堵の表情と清々しい晴れやかな姿は、今でも忘れられない。

『きっと大丈夫!受かりますように』と受験生を見送った。

時間を削り

ひたすら努力して

合格通知を手にいれた時の感動は、人生に於いてもなかなか味わうことのできない体験です。

受験する生徒のみんなにも感動をして欲しい!

そして、その努力を自信にして欲しい!

だから絶対に合格させたい!

私達は、みんなを真剣に応援しています!

あともう少し!先生達と一緒に合格を目指して頑張ろう

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